当院のNIPT(無侵襲的出生前遺伝学的検査)について
当院は2024年10月1日に日本医学会によってNIPT認証施設として認可されました。これにより当院でもNIPTを受けることができるようになりました。当院は連携施設であり、基幹施設は沖縄県立中部病院となります。
NIPT(新型出生前診断)とは、いくつかある「出生前検査」の一つです。
「出生前検査」とは生まれる前に赤ちゃん等の検査を行うことにより、胎児の状況を正確に把握し、妊婦さん及びそのパートナーが、家族形成のあり方等に対し意思決定をするためのお手伝いをすることを目的としています。
具体的にNIPTとは、妊娠10週から14週の間にお母さんの血液を採取し、赤ちゃんに染色体に変化があるかどうかを調べる検査です。
21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーについての「可能性」を調べることができます。
しかしこの検査は「確定診断」ではありません。
結果が「陰性」であれば、上記3つ変化の「可能性は」とても低いです。しかしお腹の赤ちゃんに上記3つの変化がなくても、結果が「陽性」となることもあります。そのため「陽性」が出た場合は羊水検査などによる「確定検査」が必要になります。
これらの説明をきちんと受けておく必要があるため、妊婦さん及びパートナーは十分な説明を受け、結果の解釈に関してもよく理解しておくことが必要となります。
対象:妊娠10週0日~14週6日の妊婦で、当院でNIPTカウンセリング外来を受けた後に、出生前検査を希望される方。分娩場所や通院施設は問いません。
事前のNIPTカウンセリング外来の受診が必須となります。
検査の流れ
1.予約
NIPTをご希望の方は、まず当院のNIPTカウンセリング外来にお電話で予約をお取りください。
2.動画の視聴
予約をいただいた方は、下記のリンク先から「ラボ・コープジャパン」が提供する「出生前診断について」という20分ほどの動画をご視聴ください。(IDとパスワードは予約の際にお教えします)
3.カウンセリング
カウンセリング外来で、検査の詳細や結果の解釈について説明いたします。
4.検査当日
採血は水曜・土曜に行っており、検査結果は約2週間後にお知らせします。(台風や飛行機の欠航などにより時間がかかる場合もございます)
5.結果の説明
結果説明には再診療1500円が別途必要となります。
検査結果には「陽性」「陰性」「判定保留」があります。「陽性」または「判定保留」の場合は、基幹施設である沖縄県立中部病院へ紹介し、羊水検査を追加で行い最終的な確認をいたします。
【重要】
陽性・もしくは判定保留となり沖縄県立中部病院へ紹介となった場合。
この場合、遺伝カウンセリング料と羊水検査料(血型、エコーふくめ)が別途必要となります。(概ね7万円程度)
【費用】
◆検査費用:110,000円(税込)
◆カウンセリング費用:11,000円(税込
Q & A
Q. 検査会社はどこですか?日本国内で検査をしていますか?
A. 出生前検査認証制度等運営委委員会が認定している国内の認証検査分析機関の検査会社となります。(ラボコープ・ジャパン合同会社)
Q. 認可施設と非認可施設の違いは何ですか?
A. 現状、出生前検査には関係のない美容系のクリニック等が運営している無認可施設が混在しています。 認証施設では遺伝カウンセリングを実施した上で検査を受けて頂く事が出来ます。 また検査結果の解釈が難しい判定保留などにも適切に対応します