奥平(おくだいら)産婦人科医院は宮古島市では数少ない産婦人科です。ママの笑顔とご家族の笑顔を大切に日々診療にあたっております。

奥平産婦人科医院

「エムセラ」を使ってみませんか?

「エムセラ」はアメリカや EU など 25 か国で医療機械 として認可が降りている、骨盤底筋群を鍛える機械です。

服を着たまま30分座るだけで

  • 尿漏れやお湯漏れ
  • 外陰部の不快な感じ
  • 加齢・出産などに伴う性的不快感

などに効果があります。

「尿漏れ(医学的には尿失禁といいます)」は、40 歳以上の女性の4割以上が経験していると言われています。

「尿失禁」には4つのパターン(腹圧生尿失禁、切迫性尿失禁、溢流性尿失禁、機能性尿失禁)があります。この中で最も多いのが「腹圧性尿失禁」です。

重い荷物を持ち上げた時、ジャンプをした時、咳やくしゃみをした時などに尿が漏れてしまうものを言います。

「腹圧性尿失禁」は骨盤底筋群が緩むことによって起こり、出産や加齢を契機に出現したりします。重いものを持ったり、排便時のいきみや喘息などでも悪くなることがあると言われています

エムセラ治療による効果

骨盤底筋がゆるんだ状態 骨盤底筋が引き締まった状態

施術は30分

1回の施術はたった30分です。

準備は特に必要ありません

お尻のポケットから財布やスマートフォンなどの金属製品を取り出し、服を着たまま椅子の上に座るだけです。施術中はスマートフォンなどを見ることもできます。

痛みはありません

痛みや日常生活の制限はありません。治療後すぐに仕事に戻ることもできます。

合計6回で終了

1 週間に 1〜2 回行い、計 6 回で一旦治療終了となります。 その後はご自分で骨盤底筋群のトレーニングを継続してください。また「エムセラ」が必要と感じたら、治療を継続していただいても構いません。

エムセラの料金は以下の通りです
5回セット 22,000円(税込)
1回のみ 5,500円(税込)
副作用・リスク
筋肉痛、一時的な筋けいれん、一時的な関節痛あるいは腱痛。
未承認機器などであることの明示
エムセラは日本国内において医薬品医療機器等法における承認を取得しておりません。
入手経路
BTL Industries 社(本社:イギリス)より医師免許を用いて個人輸入したものです。
国内の承認機器などの有無
同種同効の国内承認機器はありません。
諸外国における安全性などに関する情報の明示
FDA承認(米国): 2018年11月14日
MDD承認(欧州): 2022年2月8日

ケーゲル体操もしくは骨盤底筋群トレーニングについて

ケーゲル体操とは何ですか?

ケーゲル体操(「骨盤底体操」とも呼ばれます)は、骨盤底筋の強化に役立ちます。

骨盤底筋は、膀胱、腸、膣などの骨盤内の臓器を支えています。
骨盤底筋は臓器をもとの位置に持ち上げるのと同時に、尿、便、セックスなどの身体機能を補助します。

ケーゲルを行うと、次のような問題の解決に役立ちます。

  • 尿失禁(尿が漏れる)
  • 切迫性失禁(尿が我慢できない症状)の一部の解決
  • 便失禁(便が漏れる)
  • 骨盤臓器脱(子宮や膀胱などの臓器が膣の中に落ちてくる病気)。
  • 性的健康を改善し、オーガズムの向上にも役立ちます。女性だけではなく、男性もケーゲル体操の恩恵を受けることができます。

ケーゲル体操って実際どんな効果があるの?

ケーゲル体操は、骨盤底筋をよりよく保つのに役立ちます。
他の体の部位の筋トレのように、骨盤底筋をトレーニングするのです。

ケーゲル体操を行うと、膀胱と腸をよりコントロールがしやすくなり、骨盤の筋肉が弱くなるのを防ぐことができます。

骨盤底筋が弱ると、尿や便が漏れたり、誤ってガスが排出されたりすることがあります。
骨盤底筋は加齢や妊娠、出産、手術などの影響で弱くなることがあります。

どんな人にケーゲル体操が必要ですか?

骨盤底筋にストレスがかかると筋肉が弱くなり、骨盤臓器へのサポート力が低下する可能性があります。
たとえば特定の健康状態やライフイベントによって骨盤底筋が弱くなることがあります。

これらの条件とイベントには次のようなものがあります。

  • 妊娠。
  • 出産(帝王切開を含む)。
  • 肥満(BMIが30を超える)、または過体重(BMIが25を超える)がある。
  • 骨盤領域の手術。
  • 加齢。骨盤底の筋肉は、直腸や肛門の筋肉と同様に年齢とともに自然に衰えます。
  • 排便中の過度のいきみ(便秘)、または慢性的な咳。
  • 運動(特にジャンプ、ランニング、重い重量を持ち上げる)。

ただし、ケーゲル体操は全ての人に必要なものではありません。

必要がないのにケーゲル体操を行ったりすると筋肉が過度に緊張したり硬くなったりする可能性があります。

ケーゲル体操のやり方

まずは自分の骨盤底筋を見つけましょう!

トイレに座っているときに尿の流れを一度止めてみてください。
この時に使っている筋肉が「骨盤底筋」になります。

骨盤底筋を使う感覚がわかれば、尿を止める動きは中止してください。
(やり続けると膀胱炎につながる可能性があります)。

膣に指を挿入して、膣の周りの筋肉の収縮を感じる方法もあります。
指の周りに圧力を感じるはずです。

これらの方法を試しながら、自分の中で「持ち上げられている」と感じる筋肉が「骨盤底筋」です。

ケーゲル体操

ケーゲル体操は、骨盤底筋を持ち上げて保持し、その後リラックスさせることで行います。

以下のルールに従ってください。

  • ケーゲル体操を始めるときは、「徐々にレベルを上げていく」ことを忘れないでください。
    ケーゲルを最初から5〜10秒間行うことは、少し難しいかもしれません。
    すぐに結果が期待できるわけでもありません。続けることが大事になります。
  • ケーゲル体操を行うときは息を止めないで、続けてください。

▼手順

  1. まず、骨盤底筋の位置を確認します(排尿中に一度尿を止めてみる)。
  2. つぎに骨盤底筋を3秒間締めてから、3秒間緩めます。
  3. これを10回繰り返してみてください。10回が難しすぎると感じる場合は、まずは5回から初めてください。これを1セットと呼びます。
  4. 朝に1セット、夜に1セット行います。
  5. 体力がついてきたら、少し長く続けてください。たとえば、ケーゲル体操の時間を3秒間保持して3秒間リラックスするのではなく、それぞれ5秒間まで伸ばしてみましょう。
  6. 次に、回数を10回まで増やします。
  7. 最後に、1日のセット数を1日2回から1日3回に増やします。

理想的なケーゲル体操とは、1セットあたり10回(保持とリラックスをそれぞれ5秒間)、1日あたり3セットです。

ケーゲル体操が正しく行われているかどうかをどうやって知ることができますか?

ケーゲル体操をした後にお腹、腰、頭が痛くなった場合は、おそらく息を止めているか、間違った筋肉を締めている可能性があります。

骨盤底筋を見つけるのが難しい場合、または痛みや不快感を経験している場合はやり方が間違っている可能性があります。うまく行かない場合は当院へご相談ください。

ケーゲル運動を正しく行っていれば、数週間かけて症状が徐々に改善することに気がつくはずです。
たとえば、尿漏れがなったことに気がつくかもしれません。

自分の骨盤底筋群が弱いか強いかどうかはどうすればわかりますか?

骨盤底群が強い人は以下のような方です。
このような人は無理にケーゲル体操を行う必要はありません。

  • 尿漏れなどが全く無いか、ほとんど無い状態である人
  • 頻繁に尿や便をしたいという衝動を感じない人
  • 腸と膀胱をコントロールしているような感覚がある人

ケーゲル体操の際、座って行うのが良いですか、それとも立って行うのが良いですか?

ケーゲル体操は、寝転んだり、座ったり、立ったりしながら行うことができます。
骨盤の筋肉が弱い場合は、最初は横になって行うとよいとおもいます。

男性でもケーゲル体操はできますか?

男性でもケーゲル体操を行うことができます。以下のような効果が期待されます。

  • 失禁の改善に役立ちます(失禁の原因によります)。
  • 勃起と射精を助けることで性的快感を高めます。

完璧なケーゲル体操とは何ですか?

完璧なケーゲル体操はありません。骨盤底筋がうまく鍛えられれば大丈夫です!

K-gelチェッカーについて

当院ではTENGA Healthcareの「K-gel(ケーゲル)チェッカー」を販売します。

これは女性の膣圧を簡易的に測定し、骨盤底筋の強さをチェックするアイテムです。
今までも膣圧を測定する機械はいくつかありましたが、そのほとんどは機械の中に精密なデバイスを詰め込んでおり、値段が数万円を超えるものがほとんどでした。
また膣に挿入して使用するため「使いまわし」ができず、患者様ひとりひとりが購入する必要があり、なかなかお勧めすることができませんでした。
使い方も非常に簡単です。
「ケーゲルチェッカー」を開けると、中には膣に挿入する「く」の字形のメイン部分と、「強いバネ」と「弱いバネ」の二つのバネが入っています。
その二つのバネのどちらかをメイン部分に装着し、「く」の字の部分を膣に挿入して使用します。
膣に力を入れる前と入れた後にそれぞれどれだけバネが縮んだかを確認することで、骨盤底筋の力を測定するのです。
一般的に骨盤底筋の収縮の指標には「オックスフォード・スケール」というものが使われます。
これは[0]の「全く収縮しない」から[5]の「強い収縮」まで6段階あります。
[3]の「収縮は可能で骨盤底筋が挙上する」以上あれば、筋力は一般以上であると判断されます。
「ケーゲルチェッカー」の弱いバネを閉じ切る強さは、オックスフォードスケールの[3]相当に調整されています。
その後「強いバネ」を利用して自分の骨盤底筋の強さを客観的に見ていくことができます。
当院では尿もれ・性機能改善のため骨盤底筋群トレーニングマシンの「エムセラ」を導入し、骨盤底筋のトレーニングを勧めてきました。
しかし「エムセラ」を使用するだけではなく、ご自身でトレーニング(ケーゲル体操)をしていくことも大事と考えています。
この「ケーゲルチェッカー」を利用することで、ご自分の骨盤底筋の強さを確認し、「エムセラ」や「ケーゲル体操」のモチベーションとして利用していただけたらと思います。
ケーゲル体操のやり方は当院HPに記載してあります、是非試してみてください。