産科診療
分娩料金についてのお知らせ
地域の皆様にはいつも大変お世話になっております。
当院は2023年4月1日より分娩料金を3万円引き上げることとしました。
当院はこれまで、離島ではありながら分娩にかかる費用を44〜46万円程度で抑えるよう努力を重ねてまいりました。これは全国的に見ると比較的安い水準でした。2021年に行われた全国の分娩料金の調査結果を下の表に示しますが、当院と同規模の「診療所」の分娩料金の平均は510,999円となっています。
しかし物価および人件費の高騰、そして少子化による分娩数の減少などを考えると、このままの水準では病院の維持が難しいと判断しました。
今回の値上げにより、当院での一般的な分娩費用の総額は合計で48万〜49万円程度となると考えられますが、これは新しく設定される出産一時金の50万円の範囲内となります。(行われた診療内容によっては出産一時金を超える可能性もあります)
出産一時金の増額に伴う分娩料の値上げに関しましては、一部「便乗値上げ」などといった声も聞かれますが、昨今の厳しい状況を鑑み、ご理解いただけると幸いと存じます。
2023年4月以降の当院の分娩料金の詳細を下に示します。
病院の種別 | 金額(円) |
---|---|
公的病院 | 505,165 |
私的病院 | 542,254 |
診療所 | 510,999 |
表1 2016年〜2020年の分娩料金の平均値
サンプル数:のべ270万件
分娩種別で見た場合、正常分娩の出産費用の平均は521,381円(2020年)
金額(円) | ||
分娩料金 | 日勤帯 | 316,000 |
夜勤帯 | 319,000 | |
深夜帯 | 321,000 | |
部屋代 | 母のみ | 15,000/日 |
新生児管理料 | 12,500/日 |
表2 2023年4月1日〜当院の分娩費用
日勤帯で出産し入院日を0日として分娩後4日まで、5日間入院した場合の総額は465,500円となります。
これに材料費・検査などが加算され、通常分娩の場合は48万〜49万円程度になると考えられます。